筋の構造・機能

短腓骨筋[Fibularis brevis]

 

本記事では「短腓骨筋」に関する情報をまとめています。

概要

  • 短腓骨筋の筋腹は長腓骨筋の深層に存在
  • 筋腹の遠位端は、腓骨の外果の高さまで存在
  • 長腓骨筋とともに踵骨の腓骨筋腱溝までは並走するが、これを超えたあたりから2方に分かれる

 

起始・停止・作用

起始

  • 腓骨の外側面遠位2/3の領域
  • 前下腿筋間中隔
  • 後下腿筋間中隔

停止

  • 第5中足骨粗面

※副腱が存在する場合がある
副腱に筋腹を伴う場合、「小腓骨筋」と呼び、出現頻度は日本人で5.1%〜9.7%と報告

作用

  • 足関節の底屈
  • 足部の回内・外転

神経支配

  • 浅腓骨神経(L4〜S1)

 

筋断面

 

筋連結

 

アナトミートレイン

準備中

モーメントアーム

モーメントアーム(cm)
底屈筋 ヒラメ筋 5.20
腓腹筋 5.20
長腓骨筋 1.28
短腓骨筋 0.99
後脛骨筋 0.80
長母趾屈筋 2.66
長趾屈筋 2.00
背屈筋 前脛骨筋 3.20
長趾伸筋 4.00
長母趾伸筋 4.00

 

生理学的断面積(PCSA)

生理学的断面積(cm2)
底屈筋 ヒラメ筋 180.2
腓腹筋 67.8
長腓骨筋 23.9
短腓骨筋 19.0
後脛骨筋 43.2
長母趾屈筋 31.1
長趾屈筋 6.6
背屈筋 前脛骨筋 26.6
長趾伸筋 5.4
長母趾伸筋 6.1

 

参考および引用文献

  • 身体運動学 関節の制御機構と筋機能
  • 筋骨格系のキネシオロジー第3版
  • 改訂第2版 骨格筋の形と触察法

 

理学療法士のイマリ(@imari_yy)です。

現在は整形外科クリニックで勤務しながら副業(トレーナー&Blog)を継続しています。

 

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イマリ

【資格】脳卒中認定理学療法士/運動器認定理学療法士/中級障がい者スポーツ指導員/ 【経歴】総合病院▶︎回復期病院▶︎訪問看護ステーション▶︎訪問看護ステーション▶︎整形外科クリニック/合計4度の転職経験/

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