私は2019年〜2022年にかけて複数の副業に挑戦しました。
結果としては、まだ副業そのものであまり稼ぐことはできていません。
しかし、その経験から得られたものは今後の人生に役立つと確信しています。
本記事では、その経験をもとに情報共有や個人の見解をシェアしたいと思います。
理学療法士のイマリ(@imari_yy)です。
過去、転職4回(うち2回は転職サイト活用)を経験。
目次
これまでに挑戦した副業
- 単発バイト(ゴミ処理場)
- 訪問看護ステーション
- アスリートのトレーナー
- ブログ(アフィリエイト)
- フリマアプリで出品(個人製作物)
[副業とはいえませんが株取引・FX(外国為替)・積み立てNISA]
経験した副業をざっと挙げるとこんな感じです。
世の中の理学療法士の中でも副業経験(種類)はダントツで多い部類に入ると自負しています。笑
早速、現実的な話しになりますが合計の収支はマイナスです。
副業に費やした時間まで考慮すると、相当な時間を費やした挙句に収支マイナスという悲惨な状況です。
とはいえ、人生レベルで考えると「良い経験」になっていることは間違いありませんし、今後の副業の方向性や人生計画にはおおいに役立っていると感じます。
副業で得られるメリット
あくまでも個人の経験談をもとに紹介する、副業によるメリットは以下の通りです。
- 収入アップ
- 理学療法士としてのスキルアップ
- 理学療法士以外の分野に関するスキルアップ
- 人脈が広がる
- 未知の体験が得られ視野が広がる
- 継続する力が伸びる
さまざまな副業に手を出している私の目的は、何よりも稼ぐために副業を頑張りたいという気持ちが1番でした。
当時も今も理学療法士免許以外に特別な免許やスキルをもっているわけではありません。
しかし、副業に挑戦することで理学療法士以外の分野に関する知識を身につけることができました。
→コレが非常に重要だと思います。
理学療法士は病院をはじめとした職場の中に閉じこもり、基本的に理学療法以外のことは手をつけなくてもよい仕事です。
管理職になれば例外的にマネジメントについて学ぶ必要はありますが。
その結果、多くの理学療法士は社会人として必要なビジネスマナーなどに疎いなど、一般企業等で働く社会人からは「世間知らずという目で見られている」状態であることにすら気づきません。
それの何が問題なのか・・・。
定年まで理学療法士を続けることができれば問題ないでしょう。
しかし、理学療法士の待遇が極端に悪くなったり何かしらの事情で理学療法士をやめざるを得ない状況になった場合に、代わりの仕事は見つかるのか。
いまの理学療法士の現状、これからの理学療法士という仕事に対しての将来性・お金・雇用の安定に関する不安を抱えている人はたくさんいます。
実際にGoogleで「理学療法士×副業」という検索ワードを調べている人が多いことがわかります。
副業によって稼ぐことも大切な目的ですが、もう少し根本的な能力[=稼ぐ力]を身につけることが今後の理学療法士には必要かもしれない。
個人的見解ですが、以上が副業に挑戦して得られた学びです。
副業に時間を費やすデメリット
こちらも個人の経験談をもとに紹介する、副業のデメリットは以下のとおりです。
- 休日(プライベート返上)
- 家庭の(彼女との)時間が減ることでやや不仲に
- 副業の種類によっては稼げるようになるまで膨大な時間をかけるため精神的疲労感は絶大
- 本業にかける時間が手薄になる
何よりも時間が足りません。
本業とは別に仕事(作業)を行うわけですから当然24時間/日のうち、どこで時間を割くのか。
- 出勤前の早朝(朝活)
- 就寝前の時間帯
- 本業の昼休み
- 休日
自然と上記4つのいずれかの時間で行うケースがほとんどです。
私は基本的に早朝と休日に作業をおこなっています。
理由はシンプルです。
- 本業の後、帰宅するのは夜8時半〜9時半頃になるためヤル気が起きない。
- 休日はまとまった時間が確保しやすい
- 早朝の方が思考がクリアで集中力を保ちやすい
- 出勤の都合で早朝作業は1時間以内とルールを明確化しやすい
- 体質的に生活リズムが朝型
ブログアフィリエイトはまだまだ長期目線で積み上げ中で収益としては微々たるものです。
実は別サイトも運営しているため作業量は膨大で休日はほぼ返上状態です(嫌ではありません、ほぼ趣味状態)
短期間で思うように稼ぐことはできないので、我慢は必要ですしプライベートはほぼ返上状態なので時々彼女に怒られることもあります。
また、本業に必要な勉強(論文の検索・読み込みなど)にかける時間がやや手薄になってしまっていることは否めません。
果たしてそれが良いのかといわれると何とも言えないですが、やはり今後のライフスタイルで「お金」は必要なので、どうにかバランスを取れるように模索中です。
これらのデメリットを理解しておくことが、副業を成功させるためには重要と思われます。
おすすめの副業とは何か
- ブログ(アフィリエイト)
- ピラティスやヨガ講師
- 環境・条件が良ければトレーナー活動
副業とは別に[資産運用目的で積み立てNISA、iDeCo]はおすすめ
おすすめしている副業は、どちらかといえば「中・長期目線」で稼ぐ副業です。
後述する[おすすめしない副業]とは対照的で「いますぐ稼ぐ」ものはあまりおすすめできません。
ブログアフィリエイト
ブログアフィリエイトは諸経費として1,000円/月程度から始めることができます。
ただ、デメリットとして相当な作業時間が必要です。
上手に軌道に乗せることができればアナタが本業で働いている間にも勝手に利益が生んでくれるので、その仕組み作りにどれだけ自分の時間を投資することができるかがポイントです。
ピラティス/ヨガ講師
ピラティスやヨガ講師は理学療法士としての知識・経験を活かせる資格です。
特にピラティスはリハビリテーション分野でも取り入れられるようになっており、その辺のうさんくさい資格、講習会にお金を使うくらいなら早めにピラティスの資格を取得した方が良いですよ。
ピラティス・ヨガ講師として医療保険・介護保険制度にとらわれない働き方は理学療法士人生に限界を感じた後の保険にもなります。
アスリートのトレーナー
環境や条件次第ではありますが、トレーナー活動も良い副業といえます。
たとえば、週1回のみ活動し時給換算で3,000円〜程度の条件であれば好条件と思いませんか?
理学療法士としての経験や実績といった付加価値も高めることができ、つまりは「市場価値を高める」こともできます。
将来的に転職を検討する機会があれば、絶対にプラス評価です。
おすすめしない副業とは
- 単発バイト
- 株取引、FX
- 訪問看護ステーション
- フリマアプリの出品
これらは個人的にはおすすめできません。
単発バイトは本当に「その場限り」です。
その日稼いだお金を使えば、あとには何も残りません。
私はゴミ処理場で新聞・雑誌類の解体作業を延々と7時間ほど続ける単発バイトを経験しました。
ただただ、作業が単調で面白くないし冬だったので寒いし、ほぼ中腰作業で行うため腰が痛くなり時給は安いという最悪の経験でした。
唯一、その経験から「理学療法士は恵まれているな・・・。」という実感を得られたことは収穫だったかもしれません。
病院内の理学療法士は・・・
- 空調で暑くも寒くもない屋内
- 肉体的にはさほど重労働とはいえない業務
- 時給換算すればおよそ2,000円前後
株取引・FXに関しては、やり方にもよりますが本業に集中できなくなる可能性があります。
積み立てNISAなどの長期運用の投資であれば目先の利益に左右されずに済むのですが、短・中期的な手法で売買利益を求める方法は目先の損得が気になってしまう傾向があります。
また、本業中は常にスマートフォンを操作する時間が取れないため急激な相場変動等がおこったときに、しっかりリスク管理しておかないと証拠金は一瞬で溶けてなくなる可能性があります。
何度も言いますが、あくまでもやり方次第です。
しかし、株取引・FXの素人理学療法士が副業目的でポッと初めて成功するケースはレアだと思います。
もし副業目的ではじめる場合には、休日限定(チャートを見れる時間帯限定)、利益確定・損切りのルールを明確になど、ある程度準備・勉強したうえではじめることをおすすめします。
1番、時間と労力を使ったのはフリマアプリかもしれません。
ちなみに売上は1,000円。笑
発送費用等の諸経費を考えると実質500〜600円ほどでしょうか。
振り返り
- 目の付け所が悪かった
すでに類似品で相当売り上げている出品者がいて競争にならない - 作成にかかった時間は約3ヶ月
その間、ブログなどは一旦停止となった
ただ、今回の経験は「モノを売る」という大変さを実感できた良い経験です。
理学療法士は、物販なんて疎遠ですから。
商売という視点では目からウロコだったとポジティブに考え、将来に活かします。
アナタに忠告したいことはただひとつ!!
目の付け所が大事です。
まだ誰もやっていないようなモノを作り、売ることができれば私のような失敗はないでしょう!(おそらく)
副業を効率的に行うためには
- SNS運用、Webスキルを身につける
- 残業なし、休暇多めの職場に在籍する
圧倒的にこの2点が大切です。
何よりも本業以外でいかに作業量・時間を確保できるかがポイントです。
私のように、本業で通勤も含め約12時間ほど拘束される職場では副業にあてる時間は限られます。
理学療法士以外の分野で副業収入を伸ばすのであれば、SNS運用やWeb関連の知識は必須です。
知名度=集客につながりますし、広告などに諸経費をかけなくともSNSで自身の取り組み等を発信できれば、それだけ収益も確保できます。
ある程度、プライベートを確保することはQOL向上に直結します。
患者・利用者のQOL向上を考える仕事である私たちが、自身のQOL低下を招くなんて本末転倒ですよね。
何より、説得力もなくなりますし。
そのためには
残業時間の少ない職場・休日の多い職場で勤務
→本業後の夕方〜夜等の時間で作業する
→休日は趣味や家庭の時間をしっかり確保する
あくまでも1例ですが、このような工夫をしないと長く続きません。
アスリートに関わりたいという希望がある人はトレーナー活動がおすすめですが、実現するためには人脈・運も必要になります。
また当然ですが、理学療法士としてのスキルも高いものが求められます。
本来、知識や技術はゆっくり伸びていくものです。
現実的に考えて、よほど恵まれた環境でなければ経験の浅いうちにトレーナーとして(知識・技術的に)バリバリ活動できるのか?、という疑問があります。
仮に関わりを持てたとしても下手をすればボランティア同然でプライベート返上、なんてことも十分にありうる世界です。
結果的に、副業(=稼ぐ)としては非効率といわざるをえない可能性が高いです。
ただし、将来を見据えて若手のうちから研鑽を積むためにトレーナー活動をすることは、いわば将来に向けた投資といえます。
あくまでも「今、稼げるか」という視点のみで評価していることに注意しましょう。
本記事のまとめ(整理)
ポイント
- 副業は中・長期目線で考える
-ブログアフィリエイト
-ピラティス/ヨガ講師
-トレーナー活動で付加価値up - 副業にかける時間を確保できる職場に勤務する
-転職も視野にいれる
注意
- 短期的に稼げる副業は非効率の場合もある
- 本質的に自分の力になる仕事を選ぶ方が良い
最後に
副業をはじめるきっかけは多くの場合「お金」ですが、お金という目的に執着しすぎると心身は疲弊するかもしれません。
また、個人的な経験論ですが副業をはじめてからは「目の前の臨床」にかける時間や中身がどんどん質の悪いものになっているように感じています。
人生の計画も大切ですし、目の前の臨床も大切。
結局はバランスを上手にとれるかどうかが鍵だと思います。
残業の少ない職場へ転職して、副業に注力することもアリですよ。
本記事が少しでも参考になれば幸いです。
マイナビコメディカル
マイナビコメディカルは、いまや最大手といってもよいくらいの知名度があります。
私が利用した際の専任コンサルタントは20代の女性でしたが電話やLINEでのしっかりとした受け答え、言葉遣いができていたので担当スタッフに対する安心感がありました。
私たちのような医療系資格保持者は、常識といわれる一般的なビジネスマナーに弱い傾向があるため、履歴書の言葉遣いなどの訂正もしっかり教えてくれました。
「マイナビコメディカル」を運営するのは、 厚生労働省から認可を受けた転職・就職支援サービスで安心感もありますよ。
登録後に利用をやめたい場合、営業の電話やメッセージが続く場合は一言伝えればその後の連絡はやめてくれます。(実証済み)
- 登録は1分で完了
- 複雑な手続きなどなし
- 地方在住でも利用は簡単
リハのお仕事
リハのお仕事は医療・介護系に特化したサービスの展開です。
その他の転職サービスに引けをとらない対応の丁寧さ、求人情報の多さが魅力の会社です。
本記事で紹介している2社と比べると若干知名度は下がりますが、信頼度が下がるわけではありません。
- 介護系に特化したレバジーズのサービスだからこその「非公開求人」が多数
- 施設内の人間関係についての情報も調査
- 過去事例なども参考にしながらの今後のキャリア相談
- 就業後も専任のスタッフがお悩み相談などのアフターフォロー
PT・OT・ST WORKER
【PT・OT・ST WORKER】は初めての転職でどうすればいいか分からない、 転職活動が上手くいかず困っている、 という転職初心者向けの人に合っています。
求人情報探しから面接日程の調整をお任せできますが、スピード感のある仕事ぶりです。
私が利用した際の担当者は30歳前後の男性でした。
かなり丁寧な対応で、求人情報を探すだけでなく履歴書の添削や面接当日には現地まで同行し、事前に駅から面接会場までの道案内までしてくれるという徹底ぶりでした。
転職の有無に関わらず、利用をやめたい場合は一言連絡を入れるだけで営業の電話やメールは止めてくれるので安心してください。(実証済みです)
- トップクラスの求人数
長年各医療関連施設との人材紹介で培った信頼性
他社にはない独占求人
新設などの関係で 一般には公開されない非公開求人など - 長年の実績のある医療WORKERグループ
看護師、医師などの医療関連職の転職をサポートしている医療WORKERグループ
病院・クリニック・診療所・介護施設・リハビリ施設などの幅広い場所で取扱あり
転職は失敗すると、後々痛い目を見ます。
さらに残念なことに失敗したかどうかは転職後1-2ヶ月以内にわかるケースがほとんどです。
実際に転職を4度経験している私(管理人)の意見ですが、ほぼすべての人に当てはまるのではないかと思います。
失敗したと気付く理由
- 見学した際の雰囲気といざ入職したときの雰囲気が違う
- 人間関係が最悪だった
- 面接や求人では見えなかった雑務(サービス残業)が多い
などなど
「隣の芝生は青くみえる」という言葉がある通り、転職する気満々で見学や面接を体験すると多くの場合、いまの職場より良く見えがちです。
これが転職に失敗する理由とも言えます。
失敗をなくすためには、まず①多くの求人の情報を集め、②求人を比較し、③職場の内情(人間関係や残業など)を聞くことがポイントです。
転職サイトの担当者は、これらの情報に特化した専門家です。

転職を成功させるためにまずは複数の転職サイトに登録し、情報を集めたうえで自分にあった転職サイトの担当者を1人に決めて、協力を仰ぎましょう。