【ブログ管理人】理学療法士のイマリ(@imari_yy)です。
理学療法士が楽しくない・・・。つらい・・・。
私が理学療法士をやめたいと思っていた頃に感じていた理由はまさにそれでした。
そう感じているワケは意外と単純かもしれません。
「理学療法士をやめる」
そんな決断に至るには、大きく2パターンあると思っています。
- 性格的に理学療法士が向いてない
- 理学療法士としてのモチベーションが維持できない
この2つは若干重複する部分もありますが、根本的には違います。
①のように性格的に向いていないと感じている人は案外多いかもしれません。
事実、私も思ったことがあります。
なぜ、
- 向いていないと思ったか
- やめずにいまも理学療法士を続けているのか
この2つを中心に私自身の経験をもとに伝えます。
向いていないと感じる理由
最初に結論を整理しておきます。
特に若手の時期は「つまらない」と感じやすくて向いていないと勘違いしやすいです。
<理由は2つ>
- 知識や経験が少ないから思うような結果が出ない
- 仕事量と給料があわないと感じる
<解決策>
- 経験値を積みながら知識・技術を高める
- 副業するか、転職するか
これしかありません。

思うような結果が出せない
「この仕事向いていないかも」
そう感じる理由としては、
思うように治療の結果が出ないという理由があります。
これ、若手のうちは当たり前ですよ。
「10年くらいやってると結果が出せるようになってきて、楽しさがわかってくる。」
尊敬している理学療法士がこんなこと言ってました。
私がちょうど理学療法士って楽しくないしやめたい、と思っていた時期に聞いた話しです。
当時、その話しを聞いても内心では、
「へえ〜、でも俺はホントに性格的に合わないんだよなあ。」
くらいにしか思ってませんでした。
しかし、最近になってその意味がわかるようになってきました。

そのため、治療が思うようにできなくて悩んだ挙句、
「つまんないなあ」
「やめたいなあ」
そう思っている人は少し早いかもしれませんよ。
たしかに努力次第で若手でも結果が出せる人はいるでしょうけど、たぶん一握りです。
数学と違って計算式を知っていれば答えがわかる、とはいかない仕事です。
同じ病気であっても、既往歴や生活背景、性格、体格などすべての人に違いがあります。
なので、安心してください!!
若手のうちから自分ひとりで結果が出せない・・・
そんな悩みで理学療法士を辞める必要はありません。
周りの同僚、先輩を思う存分に頼りましょう。
仕事量と収入があわない
理学療法士の収入は高すぎず、安すぎず・・
若手のうちはわりと良い水準の給与ですが、年齢が上がるにつれて周りの同世代の人と比べると見劣りしてきます。
たしかに人生レベルで生涯賃金を考えると、仕事としては微妙な部類に入りますね。
そして職場によっては、サービス残業や自己研鑽のため居残りで勉強する人も多いです。
そんな環境が続けば、
「わりにあわない」と感じるのも納得です。
モチベーションが下がる理由
職場や同僚に不満がある
周囲の人間に影響されてしまっていませんか?
たとえば、少し前に「先輩を思う存分頼りましょう」と言いました。
しかし、

そういう場合もありますよね。
- モチベーション高くない先輩
- 勉強あまりやってない先輩
こういう人はどの職場にもいますよ。
結論としては、無視でOKです。
私も一時期ありました。
その先輩がやることなすことにイライラしていました。
ホントに勉強してない。
私の担当患者に「〇〇はやってもらえますか?」と頼んだってやらない。
とりあえずベッドに寝かせてマッサージ。
それしかできない。
理由を聞いても明確な答え、考えが出ない。
はじめのうちは大丈夫でも、積み重なってだんだんイライラしてくるんです。
似たような境遇の人がいれば覚えておいて欲しいのですが、相手にしない方が賢明ですよ。
自分のメンタルを消費するだけですからね。
step
1イライラする
step
2問いただす、突っかかる
step
3①・②の繰り返し
step
4空気が悪くなる
step
4ケンカになる
別に自分なりに考えをもってやっているのなら過度に突っかかる必要もありませんが、患者の予後にも影響します。
なにより患者は医療費を払っています。
そう言い聞かせて、問いただしたり喧嘩したりしても相手の行動は変わらないんです。
だからやめましょう。
自分が消耗するのはやめましょう。
私が行き着いた考えとしては、一旦割り切ってしまいます。
そして、自分がその分勉強して患者を良くしていくことが効率が良い。
それは周りに迷惑がかかることもないし、自分が損することはない。
そういった結論に至りました。
似たような境遇で消耗している人は、これを読むと参考になりますよ。
ごく貧生活のワケ
20代前半くらいまでなら世代別の平均給与と同等以上の収入があるはずです。
しかし、仕事に必要なこととは言え講習会費用とか書籍代ってめちゃくちゃ高くて発狂しますよね。
職場によっては、講習会費用を肩代わりしてくれる場所があったりもしますけど、年に〇〇円までとか制限があるはず。
そうなるとだんだん嫌気がさしてきます。
年齢を重ねてくれば、もちろん家庭を持つ場合もあります。
講習会にジャブジャブ使えるお金なんてなくなります。
いつしか、「生活するために仕方なく」理学療法士を続けていると楽しさなんて忘れてしまいますよ。
結局のところ人生レベルで何を目指すか、ってところにも左右されますが。
向いていない人の特徴は5つ
私が思う「理学療法士に向いていない人の特徴」はこちらです。
- 物事に対する好奇心が低い
- 他人に関心がない
- 3日坊主(勉強が継続できない)
- 高収入を目指している
- 出世欲が強い
好奇心が低い
医療は日進月歩で進化すると言われています。
どんどん新しい知識、技術が出てくるため日常的に頭の中をアップデートしていかなければなりません。
好奇心が低ければ、日々の研鑽に付いていけずに、モチベーションが徐々に下がってくる可能性は十分にあります。
他人に関心がない
結局のところ、【 人 対 人 】の仕事です。
少なからず、他人へのボランティア精神的な面を持ち合わせていないとなかなか心から仕事を楽しいと思えないかもしれません。
対象者は高齢者や運動麻痺などの後遺症を持っている方ばかりです。
優しく手を差し伸べることができる気持ちが必要です。
3日坊主(勉強が継続できない)
少し重複しますが、やはり勉強が継続できないと厳しい業界です。
とはいえ、これは理学療法士に限らずとも世の中の一般企業の社員にも通じる話し。
高収入こそ正義と思う
理学療法士が本業のみ、かつ雇用される側である以上高収入は厳しいでしょう。
現状としても、おそらくこれからも基本的には国の公的制度のもと成り立つ職業です。
理学療法の先進国のように、理学療法士の独立開業権が与えられる世の中になればわかりませんが、たぶん日本は厳しいでしょうね。
どうしても高収入が欲しいのであれば、理学療法士をやめて早めに別のスキルを身につける視点が必要です。
出世欲のかたまり
出世欲の塊みたいな人は向いてないかもしれません。
ポジション自体がかなり少ないです。
理学療法士の有資格者は年々増えています。
理学療法士の全国の平均年齢は30代前半。
年齢区分 | 男性会員数 | 女性会員数 |
21-25 | 13,015 | 9,588 |
26-30 | 18,306 | 12,514 |
31-35 | 16,674 | 9,619 |
36-40 | 10,286 | 7,100 |
41-45 | 8,051 | 5,386 |
46-50 | 4,803 | 2,677 |
51-55 | 2,624 | 1,501 |
56-60 | 1,469 | 639 |
61-65 | 567 | 105 |
66-70 | 247 | 34 |
71-76 | 85 | 9 |
76以上 | 63 | 10 |
総計 | 76,190 | 49,182 |
平均年齢 | 34.4 | 33.5 |
出世したいと思っても、数少ないポジションを同世代の同僚たちと奪い合いです。
仮に奪い取れたとしても、悲しい現実が待っているかもしれません。
- 役職になっても年収は爆上がりしない
- 給与UP以上に不釣り合いな責任と労働時間UP
- 小さい施設であればより倒産のリスクも
- 臨床業務は減るため技術は衰退していく
この現実に耐えられるかどうか。
特に臨床業務が減って自分自身の知識・技術が衰退していくとどうなるか
いざ、臨床に戻りたいと思っても当分苦労する
しかも役職についているということはそれなりの年齢であること
もう一度勉強をやり直すには、プライベートの時間だったり肉体的な面で相当心身を削る覚悟が必要
役職という肩書きや年齢、収入、職場の居心地などを理由に思い切って転職・・とは踏み切れない
と、いうわけでやはり役職についたらその施設で定年を迎えるぞ、くらいの覚悟で頑張らないとのちのち苦労します。
逆に言えば、臨床業務が好きになれずに管理業務をしながらそこそこ良い収入が欲しい人には死ぬ気で狙いたいポジションではありますね。
理学療法士を続ける自信がない人へ
「自分には理学療法士が向いていないのかなあ」と悩んでいる人向けです。
私なりに行き着いた解決策は当たり前のことです。
しかし、やはりこれがすべてだと断言できます。
自信をつける唯一の方法は勉強のみ
コツコツと経験を積んでいくしかありません。
要するに
勉強(インプット)× 臨床経験(アウトプット)の積み重ね
これがいかに継続できるかにつきます。
悩みが続くようなら転職をおすすめ
モチベーションが下がっている時期に、無理して理学療法士を続ける道を選ぶとメンタルの消耗は激しいです。
事実、私はそうでした。
そこで、ひとつの方法として転職がおすすめです。
なんだかんだ「医療系国家資格」です。
転職は案外簡単。
理学療法士以外にスキルをもっていれば別ですが、やはり理学療法士としての転職はわりとハードルが低いというありがたさ。
理学療法士として自己研鑽を積みたいと思わない人であれば、残業なしで休日も多い職場に転職し副業に力をいれていくのがベストです。
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参考【失敗する人の特徴】20代の理学療法士が4度の転職でたどりついた成功術。
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思い切ってジョブチェンジもあり
それでも辞めたいなら、それなりに覚悟をして理学療法士を辞めてしまいましょう。
理学療法士・作業療法士が一般企業へ転職する例はわりと多いです。
私の知人にも某医療系の企業へ転職した作業療法士はいます。
ぶっちゃけた話しを聞いてみると、もうセラピストには戻れないと言ってました。
- 有休の使いやすさ
- 年収UP
- 昇給はしっかり
- 休暇の多さ(土日祝日)
- 仕事時間内の自由さ
理学療法士・作業療法士は一歩引いて外から見ると、そこまで良い待遇ではないと感じるようです。
もちろん、個人の価値観によるためすべての人に当てはまるわけではないと思いますが。
ただ、企業への転職はある程度条件が絞られます。
3年制の専門学校卒だと厳しいですね。
採用条件の時点で4年制大学卒という条件が必要な場合がほとんどです。
まとめ
純粋に理学療法士に向いていないんじゃないか・・・
そう感じても理学療法士として頑張りたいという気持ちさえあれば悩む必要はないと思います。
たいていの場合、経験が足りない場合が多いからです。
コツコツ努力を続けていれば人によってスピードに差はあれど着実に成長して悩みは解決します。
それでも疑うようであれば、職場を変えてみるなど環境面を思い切って変えてみましょう。
個人的には、理学療法士業界をどんどん盛り上げていきたいですし、日本の理学療法のレベルが高まることを願っています。
あなたが理学療法士に向いていないと悩んで、辞めていくことは悲しいことです。

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