筋の構造・機能

大胸筋[Pectoralis major]

 

本記事では「大胸筋」に関する情報をまとめています。

特徴

  • 大胸筋は鎖骨部、胸肋部、腹部の線維で構成される。
  • 胸郭の前面に位置する扇状の大きな筋。
  • 大胸筋の外側上縁と三角筋の内側下縁、鎖骨の下縁で構成される溝は三角筋胸筋三角(鎖骨下窩、モーレンハイム三角)と呼ばれる。
  • 大胸筋の前面には「胸骨筋」が存在することがあり、両側に出現する例が2.4%、片側に出現する例が11.2%という報告がある。
  • 大胸筋の停止腱の大部分は上腕二頭筋の前方を走行する。腹部の停止腱の一部は上腕二頭筋の長頭の後方へ向かう。

 

起始・停止・作用

起始
  • 鎖骨の内側1/2の領域
  • 胸骨と上位5〜7肋軟骨の前面
  • 腹直筋鞘の前葉
停止
  • 上腕骨の大結節稜
作用
  • 肩関節の内転、内旋
神経支配
  • 内側胸筋神経および外側胸筋神経(C6〜T1)

 

 

筋連結

大胸筋 胸鎖乳突筋
三角筋
腹直筋
胸骨筋
外腹斜筋
内腹斜筋
広頚筋

 

 

参考および引用文献

  • 身体運動学 関節の制御機構と筋機能
  • 筋骨格系のキネシオロジー第3版
  • 改訂第2版 骨格筋の形と触察法

 

理学療法士のイマリ(@imari_yy)です。

現在は整形外科クリニックで勤務しながら副業(トレーナー&Blog)を継続しています。

 

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イマリ

【資格】脳卒中認定理学療法士/運動器認定理学療法士/中級障がい者スポーツ指導員/ 【経歴】総合病院▶︎回復期病院▶︎訪問看護ステーション▶︎訪問看護ステーション▶︎整形外科クリニック/合計4度の転職経験/

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