【ブログ管理人】理学療法士のイマリ(@imari_yy)です。
理学療法士の本音がききたいと思っているそこのアナタへ!
6年以上理学療法士を続けてみて感じることをさらけだします。
この記事は理学療法士をおすすめしたいとか、そういうことではありません。
ただ、淡々と個人的に思っていることを伝えます。
早速、結論だけサクッとだしてみました。
理学療法士のGood!!
- 勉強する楽しさを知った
- 勉強するクセがついた
- 物事には「根拠」があるか考えるようになった
- 医学知識が増えた
- 自分の人生の終わり方を客観的に考えることができる
- 業界内での転職が楽チン
- 給料は安定している
理学療法士のBad・・・。
- 本業で高収入は厳しいという現実
- 医学の勉強は終わりがみえない(ときに絶望に近い感覚)
- 限られた箱の中で仕事をする窮屈感
- 資格取得までの3年〜4年間がだるい
- 学費が高い(奨学金を借りたら社会人は資産マイナスからスタート)
理学療法士の良いところ
理学療法士の仕事自体の良さだけでなく、人間的に成長できることなど多数です。
社会人として生きていくために必要なスキルが知らず知らずのうちに蓄積されています。
勉強する楽しさを知った
僕自身、学生の頃から勉強は好きではないし、逃げてきました。
中学生の頃から専門学校の3年生になるまでテスト勉強と言われることもやったことがなかったです。
もちろん、日頃から勉強しているわけでもありませんでした。
そんな自分が、不思議と勉強するクセがついた理由は、やっぱり理学療法士という仕事を通して成長できたからです。
ある意味、環境に流された結果ではあります。
勉強しないと仕事ができないという業界です。
ただ、仕事以外のこと(経済、心理学、自己啓発に関連する本など)にも関心をもって「自ら勉強する」という良い影響を受けています。
何よりも勉強のやり方とか勉強する意義を知ることができた、人生にとって強みとなる武器を得られたと思っています。
勉強するクセがついた
さきに伝えた内容と重複しますが、継続的に勉強できるカラダになったことも大きいです。
勉強なんて言葉、子供の頃は聞いただけで嫌気がさしていましたが、変わりましたね。
むしろ、いまは勉強したくても時間が足りない!と感じる毎日です。
勉強を習慣化できた大人は必ず強くなれます。
物事には「根拠」があるか考えるようになった
理学療法士という仕事上、「根拠」が大切とわかるようになりました。
医学的根拠があるかどうかでリハビリテーション(治療)の1つの判断基準になるのですが、それが日常的に応用できているということです。
たとえば、インターネットの情報には限りなく怪しい情報が潜んでいることも多いのが現実です。
その情報を発信している人は信用できる人なのか、科学的に根拠があるのか、科学的根拠はないけど経験的に信用できるのか。
こういった情報の取捨選択をできることができるようになりました。
実際、これって人生にとっては非常に大事だと思っていて、この能力を身につけた僕はラッキーだなと思っています。
医学知識が増えた
当たり前ですが、医療に関する知識は増えました。
毎日、経験とともに今も蓄積されています。
理学療法士の分野はいろいろ増えています。
- 心臓の病気
- 呼吸器系の病気
- 脳の病気
- 筋・骨の怪我、病気
- 内臓・ホルモン関連の病気(糖尿病など)
- がん
- 予防領域(フィットネスクラブなど)
- スポーツ
- 介護関連
こんな感じで実はほとんどの病気でリハビリテーションは必要とされています。
そのため、医学の知識はとても増えて、自分自身の健康のためにも非常に役立ちます。
人生の終わり方を客観的に考えることができる
上記とつながっていますが、一般の方とは少し違うかも?と思っているのが、「亡くなることに対して客観的にみれる」ようになります。
つまり、主に総合病院勤務を経験していると、お亡くなりになる方は日常茶飯事でよく遭遇してしまうということです。
その結果、「死」というものに慣れて(?)しまい自分の人生の終わり方とか、両親がその時を迎えるときについてわりと客観的な視点で考えることができるようになります。
僕自身は「人間はいつか死んでしまうわけで、ただ順番があるだけ」って思ってるわけです。
よくいえば冷静に、わるくいえば冷たい感情で物事を見ているということですかね。
業界内であれば転職が簡単
さすが、国家資格というべきなのか転職はわりと簡単です。
実際、20代で4回の転職を経験していますが、ほとんど苦労しませんでした。
苦労というか、履歴書・職務経歴書を書くことは面倒だったなあと思ったくらいですかね。
ただ、高卒→専門学校経由で理学療法士業界にはいってしまうと、他の業界への転職はなかなかの覚悟が必要です。
給料は安定している
いや、ほんとに安定しています。
あがりもしなければさがりもしません。
安定ですよ・・・。
安定・・・。
理学療法士の悪いところ
長所もあれば、短所もある。
当たり前ですが、理学療法士にもそんな一面はもちろんあります。
本業で高収入は厳しいという現実
さがりもしないが、あがりもしない。
これが現実です。
いや、実は努力を積み重ね講習会の講師に呼ばれるような地位まで登りつめれば、結構稼げていると思います。
しかし、ほんの一握りです。
あきらめろとは言いません。
それでも挑戦できる人こと、掴み取ることができると思います。
医学の勉強は終わりがみえない(ときに絶望に近い感覚)
学びに終わりは見えません。
1つのことを調べ尽くしても、次から次に関連する疑問が出てきたりします。
また、論文を調べても調べても肯定・否定問わずいろいろな意見が出てきます。
永遠に終わることのない学びです。
ある意味、「生涯学習」が続けられる仕事でもあります。
限られた箱の中で仕事をする窮屈感
病院・クリニック勤務ではなかなか仕事中に外へ出ることはできません。
ずっと院内でひたすら患者のリハビリをまわしていかなければならず、なかなかの窮屈感です。
常にまわりには同僚、先輩がいて特別悪い目でみられているわけではないのですが、なんだか窮屈なんですよね。
人によって合う、合わないがあると思います。
資格取得までの3年〜4年間が長い
一応、国家資格なので最低3年間の教育が義務です。
プロになる準備とはいえ、人体の詳しい解剖・運動・生理学をはじめ統計学だったり病理学だったり・・・・。
いろいろ勉強します。
知らないことを勉強するため、もちろん楽しい面もあるのですがなんだかむずかしい話しも多いので結構、ツライときもあります。
トドメには「実習」があります。
実際に病院などにお邪魔して、現職スタッフにつきっきりで勉強させてもらう期間です。
短期実習(〜1ヶ月)と長期実習(〜4ヶ月)があります。
学校によって、実習期間も微妙に違います。
これがまあ大変です。
課題でなかなか寝れないし、毎日「⁉︎」が頭のなかを巡り巡ってパンクしそうです。
学費が高い(奨学金を借りたら社会人は資産マイナスからスタート)
だいたいですが、学費は軽く300万以上します。
学校によりますが、少なくとも400万円くらいは見積もっていた方がよいです。
私は奨学金を借りなければ無理だったので、社会人は資産マイナスからスタートしました。
奨学金って、悪くない(むしろ良い)借金みたいな感覚になりがちですが、そうでもないですよ。
かといって、奨学金がなければ学校に通えない=資格が取れないわけなので悩ましいものですね。
学生時代からコツコツ副業すればよかったな〜、と後悔中です。笑
最後に
理学療法士として働いた経験から感じたこと、わかったことを伝えました。
現役の理学療法士、作業療法士の方々なら共感してくれる人もいるのでは・・・??
進路に悩むアナタは、ほんの少しだけでもいいので参考になれたら嬉しいです。