理学療法士の本音

理学療法士は動物のリハビリもできるって知ってますか?

 

【ブログ管理人】理学療法士のイマリ(@imari_yy)です。

 

今回は【動物理学療法士】というお仕事について。

あまり聞き慣れないかもですが、【リハビリ】という言葉は【動物】にも使えるんです。

イヌや猫が病気やケガで思うように歩けなくなったときには、リハビリが必要になります。

 

その手助けをする仕事が【動物理学療法士】なんですよ。

 

僕も動物の分野にはすごく興味があって(トイプードルと住んでいるので)、一度挑戦してみたいなと思っていた時期もありました。

 

下記の論文も参考にすると、よりわかりやすいと思います。

 

それでは、動物理学療法士に興味があるけどよくわからないというあなたは下記を参考にしてください。

 

動物理学療法士とは

 

その名の通り、【動物(=主にイヌ)】に対して行うリハビリテーションの専門家です。

主にイヌとは書きましたが、動物の種類や疾患・障害に関わらず、理学療法やリハビリテーションを必要とする全ての動物が対象となります。

 

具体的にはこういったことをおこないます。

 

  1. 疾患や障害に対する理学療法
  2. 高齢動物の介護・介護予防
  3. 競技動物のコンディショニング
  4. 歩行補助具(ハーネス、カートなど)や装具、義肢のアドバイス
  5. 生活環境設定のアドバイス

 

欧米では、すでに1980年代から動物に対する理学療法が始まっており、英国やオーストラリアでは「動物理学療法士」という国家資格が存在します。

米国にはCCRP (Certified Canine Rehabilitation Practitioner) やCCRT (Certified Canine Rehabilitation Therapist)という動物理学療法に関する認定資格があります。


日本では現在の理学療法士の国家資格だけでは獣医学領域の専門知識もなく、獣医師でないものは動物への診療を行ってはならないのが現状です。

現状としては

  • 海外の動物理学療法に関する資格を取得した理学療法士
  • 理学療法士免許をもっている獣医師
  • 動物病院に勤める理学療法士(その他の資格はなし)

 

動物理学療法士として活躍するパターンとしてはこのような人たちがいるようです。

 

こちらの動物理学療法士学会も参考になるかと思います。

 

動物理学療法士になる方法

基本的には【理学療法士】になることができれば、あとは就職先次第で動物専門になることは可能です。

 

理学療法士の資格を取得。

⇨ 動物病院に勤務する。

⇨ 経験を積みながら+αの資格としてアメリカのCCRPやCCRTを取得する。

 

まあ、その【動物病院に就職する】ことが大変なのですが。

 

 

理学療法士がいる動物病院の探し方

これは結構むずかしいです。

 

まだまだ日本では動物の理学療法士が認知されてなかったり、珍しかったりという状況です。

動物病院に理学療法士が勤務していないところの方が圧倒的に多いですから。

 

そのため、まれに求人情報サイトに掲載されることもありますが、そもそも【動物病院の理学療法士求人】は超レアケースです。

受け身で待っているだけだと全然チャンスはこないと思います。

 

僕も一時期興味が湧いて応募するか迷った時期もありました。

その時はたまたま求人サイトに掲載されたことクリニックがありました。

(もし動物病院で理学療法士を募集する【企業側】の方でしたら、こちらに掲載するといいかもしれません。)

 

一応、他にも気になる職場がないかたくさん探しましたよ。

 

ここからは僕が実際に取った行動を紹介します。

 

具体的な探し方ですが・・・【論文を探す】ことでした。

 

一般の方には少しむずかしいと思いますが、すでに理学療法士の人であれば論文の投稿者の所属を確認してからGoogleで検索する方が効率的かもしれません。

 

方法

Googleで検索:【動物 理学療法 論文】

⇨学術記事という検索結果がトップに出てくるはずなので、「J-stage」などのフリーの論文にアクセスする

⇨投稿者の所属先(※〇〇動物病院とか〇〇クリニック)をGoogleで検索

⇨ホームページに理学療法士の求人がないかチェック&ブックマークしておく(定期的に求人が出ないかチェックする)

 

Google検索+論文調べで数ヶ所ピックアップできましたが、実際に理学療法士が在籍かつ募集中なんて職場は1〜2つくらいでしたね。

もちろん通勤距離とかの問題もあるので、現実的には厳しいかな〜ということで諦めました。

 

まとめ

イヌや猫といった動物に関わる仕事がしたいなら獣医師や動物看護師以外にも【理学療法士】という選択肢もあります。

 

現状では、まだまだ理学療法士としての活躍の場は少ないかもしれません。

ただ、海外では動物理学療法士の活躍が当たり前であることを思えば、これから日本の獣医療にも理学療法士が必須の時代になる可能性が高いです。

 

 

いまのところ大半は【人間】、特に高齢者を中心に活躍する仕事ではありますが、これから先は動物を専門とする理学療法士も増える可能性があります。

最初から動物専門の理学療法士を目指して理学療法学科のある学校へ入学すると、正直つまらない内容の授業も多いでしょうが我慢しましょう。

 

動物が好きで、動物に関わる仕事を探しているあなたに、この記事が少しでも参考になれば嬉しく思います!

 

  • この記事を書いた人

イマリ

【資格】脳卒中認定理学療法士/運動器認定理学療法士/中級障がい者スポーツ指導員/ 【経歴】総合病院▶︎回復期病院▶︎訪問看護ステーション▶︎訪問看護ステーション▶︎整形外科クリニック/合計4度の転職経験/

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