転職

【年収大幅ダウン】理学療法士(私)が整形外科クリニックへ転職した結果は・・。

 

【ブログ管理人】理学療法士のイマリ(@imari_yy)です。

 

 

整形外科クリニックに転職しようか迷い中ですか?

 

私は、整形外科クリニックに飛び込んだとき「怖かった」ですよ。

 

たいして知識・技術があるわけでもなく外来も初めてという状況で転職したからです。

 

しかし、結論としては転職してよかったです!!

 

できることなら理学療法士1年目の自分自身に言ってあげたい、と思っているほど早く整形外科クリニックへ転職すれば良かった・・・。

 

スキルアップが実感できて、ちゃんと理学療法士として仕事している・・・。

 

といった、自分の中に眠っていたモヤモヤ感が取れていくような気分を味わっています。

 

何よりもスキルアップを重視で選んだ転職

 

6年目の中頃に転職を決意し、いまの職場へうつりました。

 

「身体機能を診る」ということに関しては、やはりピカイチの環境です。

早くもスキルアップを実感している自分がいることに不思議な感覚を覚えます。

 

あくまでも個人的な経験をもとにした私自身の話しですが、

急性期

内科疾患や術後患者がほとんどで「リスク管理」や「廃用予防」という点に思考が集中。

 

回復期

「質より量」・「ガイドラインの考えを軸に治療する」といった考えが強かった。

疾患も脳血管疾患が多く、中枢性の問題に対するアプローチがほとんど。

 

訪問(生活期)

「安全に過ごす」という名の現状維持的な関わりが多かった。

内科的疾患のリスク管理なども含めて生活全般の関わりを重視。

 

いずれも勤務経験を振り返った感想です。

 

いつも感じていたことですが、「知識・技術が足りない」

だから患者を「治療」できている気がしない・・。

 

アナタも同じような悩みを持っていませんか??

 

だからこそなんですが、たかが6ヶ月しか勤務していなくても断言できます。

 

「整形外科クリニックに転職して心の底から良かった。」

 

それだけこの6ヶ月間はスキルアップという点で、中身が濃い充実した時間を過ごしています。

 

【例を挙げます】転職後6ヶ月で実感していること

 

数えはじめればキリがないですが、特に印象に残っている自分自身の変化を例に挙げます。

 

姿勢評価の経験値アップ中!

 

悪く言えば忙しいけど、良く言えば症例数は豊富に経験できることが強みです。

 

そして特徴としては整形外科クリニックなだけに「痛み」が原因で受診される方が圧倒的に多いです。

 

「痛み」は当然いろいろな理由によって起こりますが、「姿勢」との関連がポイントです。

 

日常的な不良姿勢によって、

  • 頚部痛があらわれる
  • 股関節の不安定性があらわれる
  • 膝関節に痛みがあらわれる
  • 腰痛があらわれる
    などなど

 

どの関節でも「痛み」は起こり得ます。

 

ただし、最終的には姿勢まで改善していかなければ根本的な解決にならない人も多いため痛みがある部位(局所)以外の治療が必要な人も多いです。

 

たとえば、脊柱のアライメントが側弯、椎体が回旋しているケースでは脚長差を認める人が意外と多い印象です。

 

高齢者だけでなく、30〜40歳代の人にも案外多かったりします。

 

アナタは姿勢の評価は大丈夫ですか?

 

関節のアライメントの修正ができる!

 

上記の「姿勢」と関連する話ですが、局所の構造異常にも気付けるようになりました。

 

そして、その異常を多少なりとも修正できるようになってきました。

 

たとえば、膝関節。

大腿骨と脛骨の位置関係の評価をすると脛骨が外旋位をとっていること多いです。

脛骨外旋位に加えて脛骨の側方偏位が混合し、半月板に過剰な負担を強いている膝関節も結構あります。

そうすると痛みの原因は「半月板」かもしれません。

 

知っている人からすれば当たり前のような話しですが、新人教育をまともに受けてこなかった理学療法士はそこまで考えることができない人もいます。

 

そう、私です。笑

 

恥ずかしながら6年目の終わり頃まで、そんな視点で評価できていませんでした。

 

振り返れば、ちゃんと評価・治療ができていれば何人もの患者が膝の痛みを良くできたでしょう。

 

身体機能を診るうえで、いまの自分に自信がない人はぜひ整形外科クリニックへ。

 

肩関節の経験ができる

もうひとつ例を挙げると、肩関節がたくさん経験できています。

 

急性期勤務時代は「作業療法士」が肩を診る病院でした。

なので、理学療法士である私は肩関節の経験ゼロ!

 

そのまま回復期、訪問と転職したため滅多に見ない肩関節は「食わず嫌い」になっていました。

 

いまでは、下肢よりも肩関節の方が面白い!!と感じるほどです。

 

急性期勤務時代の謎ルールもありますが、もっと早くから肩関節を診る機会がほしかった・・・。

 

仕事内容をまとめておくと

 

基本的なスケジュールはこちらです。

 

  • 8時ころ出勤
  • カルテチェック
  • 計画書作成
  • 掃除
  • 午前10〜13単位の治療
  • 午後10〜12単位の治療
  • 合計すると1日21〜24単位くらい
  • 昼休みは1時間半くらい
  • 介入終了後、カルテ記載と片付け
  • 職場を出るのは20時〜21時あたり

 

デメリット

 

デメリットといえば、私の場合は2つ。

  • 「給料が減った。」
  • 「拘束時間が長くなった」

 

年収はマイナス200万

 

減り方はえげつないほど減りました。

 

年収で言うと200万円以上。笑

 

とはいえ、前職が高すぎただけであって、いまは平均的な給料に「戻った」だけと考えるようにしています。

 

拘束時間が長い

 

一般病院や訪問看護ステーション勤務であれば、せいぜい8時半〜17時半前後の勤務時間が一般的ですよね。

 

クリニックの場合だと、夜は19時〜20時くらいまでやっているところもあります。

 

その分、週休2.5日制であったりと帳尻を合わせるようにしている場所もありますが、何より夕方以降の拘束時間が長いので帰りが遅くなる。

 

そこは妥協点として考えるべきところだと思います。

 

デメリットよりもメリットが大きい

 

一見、年収が200万円以上下がったと聞くと、強烈なインパクトがあって悪い印象が残るかもしれません。

しかし、当の本人は全く悲観しておりません。笑

 

むしろ、転職して良かったと考えています。

 

おそらく(予測になってしまいますが)将来的には、この選択は正解だったと思える人生になるからです。

 

今後の自分自身の選択・生き方にもよりますし、価値観が変わることだってあるかもしれません。

 

しかし、20歳代のうちに研鑽を積んでおく、いわゆる自己投資という意味では最高の時間を過ごしているからです。

 

【投資=お金】というイメージもあるかもしれません。

 

ここでの投資とは【=時間】に対しての投資です。

 

やはり若いうちに知識と技術を手に入れておくと、その後環境が変わっても応用がききます。

 

これは私自身が繰り返し経験してきた転職のなかで行き着いた1つの解答です。

 

結局、急性期だろうが回復期だろうが生活期だろうが理学療法士の本質は同じです。

 

【患者を治療する】

解剖・運動学に強みをもった、身体機能を良くする専門職である。

 

 

ここがブレて身体機能を治療できないまま生活期で、

「福祉用具が・・」

「介護保険サービスを使って・・・」

 

などといった環境面の調整でしか変化を出せない理学療法士にはなりたくないと思っています。

 

最後に

 

理学療法士として最低限のスキルを身につけるなら何年目になっていようが整形外科クリニックはおすすめしたい。

 

ただし、いま勤務している職場の条件(勤続年数など)によっては転職により逆に給料が下がる可能性もあります。

 

また、拘束時間が増え、日常的に21〜24単位ほど算定するような職場がほとんどだと思われます。

 

 

特に結婚して、子供がいる家庭であれば悩みどころですよね。

 

そういった意味では、やはり20歳代のうちに転職して経験を積むことがおすすめです。

 

経験値は爆上がりします。

理学療法士になりたての頃は、自分でしっかり勉強する癖をつけておけば問題ないと思っていた時期もありましたが、いまとなっては否定できます。

 

やはり環境は命です。

 

たくさん症例が経験できる整形外科クリニックは1度は勤務しておきたい職場No.1と断言します。


余談ですが、

整形外科クリニックへ転職したい方は【転職サイトは利用しない】方が良いと思います。

理由はいたってシンプルで、転職サイト経由のデメリットをもろに受ける可能性があるからです。

 

参考程度にどうぞ⇓

【失敗する人の特徴】20代の理学療法士が4度の転職でたどりついた成功術。

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  • この記事を書いた人

イマリ

【資格】脳卒中認定理学療法士/運動器認定理学療法士/中級障がい者スポーツ指導員/ 【経歴】総合病院▶︎回復期病院▶︎訪問看護ステーション▶︎訪問看護ステーション▶︎整形外科クリニック/合計4度の転職経験/

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