Googleで理学療法士を検索すると
【理学療法士 やめとけ】
というキーワードがよく検索されているようです。
おそらく、
【理学療法士よりももっといい仕事があるよ】という親切心があるのかもしれまえん。
いずれにしても【やめとけ】という単語をみると、将来は理学療法士にならない方がいいのかな・・・
と不安になりますよね。

おそらく、こういった理由が原因です。
理由
- 給料は頭打ちで高給取りになるのはレアケース
- サービス残業多い
- 数十年後は働く場所が少ないかもしれない
- 昇格のイスはめちゃくちゃ少ない
- 意外と肉体労働
- 頭おかしいんじゃない?と思う人間が周りに多い


でも悪いことばかりではありませんよ!
人生は考え方次第です。
それでは詳しく説明していきたいと思います!
高収入は期待しない方がよい
具体的に数字ですが、
新卒の平社員〜主任クラスでは
年収350〜600万くらいが相場だと思います。
もちろん、以下の要素が含まれます。
- 年齢
- 勤続年数
- 能力(+αの資格など)
- 職場の経営状況
- 職場の規模(法人のおおきさ)
- 地域性(田舎・都市部など)
たとえば組織の規模が大きければ良いというわけではなくて一長一短あるわけです。
理由は、公的な保険制度が影響しています。

日本は国民皆保険制度といってみんながお互いに医療費を助け合っています。
なので、勝手にリハビリの料金に差をつけることができません。
基本的には同じルールのもと公平にサービスを行っています。
厳密にいうと多少の違いはあるのですが、その病院の人員体制とか規模の大きさとかによります。
病院ごとにちょっとしたランクづけをされているイメージです。
そのため、
- 新卒は20万円
- 経験10年目は25万円
といった感じで基本的なベースの給料は同じになる傾向です。

で、この章のタイトルに戻りますが、会社員として病院とかクリニックで働いている以上は、給料の上限値は丸見えなのです。
どうしても高収入が欲しいなら
- 副業する
- 起業してフリーランスになる
- 理学療法士をやめて他の仕事につく
という、結構ハードな決意と行動を起こす必要があります。
将来性はどうなのか
理学療法士の将来性は現段階ではあまり良くないと思っています。
理由
- ロボット機器や再生医療の技術発展
- 高齢化率は上昇するが総人口は減少する
- 理学療法士の急増
- 看護師や作業療法士との競争
例えば、介護予防といわれる分野。
理学療法士の知識が介護の分野でも使われていますし、自費リハビリという保険制度関係なしの営業スタイルが増えたことで働く場所は増えつつあります。
出典 厚生労働省
出典 厚生労働省
ポイント
高齢化率は上昇するが同時に総人口は減少する予測がでています。

そんなことはお構いなしに、現在は理学療法士が毎年約10,000人ほど増えています。
同業者がふえる → 能力ある人が生き残る
これはどの仕事にしても同じことが言えるはず。
いかに自分自身を価値ある存在にするか、
これが理学療法士の課題ですね。
そして、これも大事な課題なのですが、
看護師や作業療法士との競争
これはつまり、お互いに働く場所の奪い合いってことですね。

僕が危機感をもっているのは、
【訪問リハビリテーションの現場】
でそのようなことが起こるのではないかという不安です・・・
看護師が筋力トレーニングの知識や固くなった関節をうごかす知識をもったら理学療法士は太刀打ちできなくなってしまいます・・・
なんてったって、総合力が違います。笑
看護師は・・・
- 点滴や注射はできる
- お薬の指導、管理ができる
- 心臓や呼吸などの知識は豊富
- とこずれの処置ができる
- 排泄(おしっこ、便)の対応ができる
- 看取りの対応ができる
なので、理学療法士は絶対に運動の知識で負けないように気をつけましょう!!
管理職ポジションの奪い合い
さきほども書きましたが、年間約10,000人程度の理学療法士がうまれています。
いま20代の理学療法士世代は、周りを見渡すと同世代が多くないですか?
だって年間10,000人も増えているんですよ?
リハビリテーション病院なんて、スタッフの若年化は結構あからさまに現れているんじゃないでしょうか?
その同世代スタッフが将来の管理職のライバルかもしれませんよね?

って思いません?
まあ、最近はそもそも出世欲がない人も増えていると思うからその辺はなんとも言えませんが。
つきつめていくと
管理職になれない
→歳を重ねても現場でハードな仕事をこなす
→昇格しないから給料もそんな高くないまま
→つらい
ということが想像できてしまいます。

そうならないことを願うばかりです。
意外と肉体労働派

それ以上に頭も使う仕事なので、正直めっちゃ疲れます。
僕らはベッドや車椅子へ乗りうつりをお手伝いしたりすることがよくあります。
そういったときに、
【どれくらいお手伝いが必要か】
共通の言葉で表します。
- 軽介助
- 中等度介助
- 重介助
- 全介助
言葉のとおりのイメージでOKです!
軽介助〜重介助に関しては、明確な基準というよりは介助をお手伝いする人の感覚で決めることも多いです。
で、問題は【重介助と全介助】です。
これが結構、体力使います。
そんなこともあって【腰痛】に悩む人も結構多い仕事なんです。

変わり者が多い?
これ、この業界に入ったらわかりますが・・・
【あるある】ですよ〜
具体例ではなかなか表現できないクセものばかりで・・・笑
あとプライドが高い人とかも結構いますね・・笑
専門職としてすごく勉強熱心な人が多いのですが、その反面「勉強してすごい知識多いんだぞ」的なアピールとかやりがちな人います。
なんか変わってるなあ〜と感じたら即刻、相手にしない方がいいですね。

僕の経験
先輩スタッフに全く勉強しない人がいまして、
明らかに学生以下のレベルのお話しかできないような人に(こちらは正義感のつもりで)突っかかっていたことで逆に自分が怒りとストレスフルの状態になりました。
その人のやっていることはなにかと気になるし、気に食わないし・・・
その後、そんな状況とかが嫌になってその職場は退職した経験がありますね。
いま思えばバカだったなあ、と思いますけど良い経験になりました。
まとめ
現役理学療法士が【理学療法士 やめとけ】と言われる理由について、思い当たることを解説しました。
インターネットの情報や口コミで理学療法士をあきらめてしまうにはもったいないです。
たしかにこの世には数えきれないほどの仕事があってわりに合う・合わない仕事などさまざまだと思います。
自分にあった仕事探しは大変ですが、この機会に理学療法士をもっと知ってほしいと願っています。