本記事では「頭板状筋」に関する情報をまとめています。
特徴
- 頚部と背部に位置する板状の筋。
- 僧帽筋と胸鎖乳突筋の深層に位置。
- 頭板状筋と頚板状筋の起始付近の筋腹は連結により不明瞭。
- 板状筋は生理学的断面積が大きいため筋力発揮に有利。
- 頚椎伸展筋の機能不全として首下がり症候群(DHS)と関連
起始・停止・作用
起始 |
|
停止 |
|
作用 |
|
神経支配 |
|
筋連結
頭板状筋 | 頚板状筋 |
胸鎖乳突筋 | |
最長筋 |
生理学的断面積(cm2)
板状筋 | 4.26±1.04 |
胸鎖乳突筋 | 3.72±0.91 |
頭長筋 | 0.92±0.35 |
前斜角筋 | 1.45±1.23 |
中斜角筋 | 2.00±0.73 |
後斜角筋 | 1.55±0.90 |
筋束長(cm2)
板状筋 | 9.5±1.04 |
胸鎖乳突筋 | 10.8±0.9 |
頭長筋 | 3.8±1.0 |
前斜角筋 | 4.2±1.3 |
中斜角筋 | 5.0±0.8 |
後斜角筋 | 6.2±2.1 |
その他
頭板状筋は頚椎伸展筋として作用し、首下がり症候群(DHS:dropped head syndrome)の水平視などに重要であると考えられます。
首下がり症候群とは頚椎伸展筋の機能不全により、後弯変形、頚部痛、食事摂取困難、水平視困難などを起こす病態です。
参考および引用文献
- 身体運動学 関節の制御機構と筋機能
- 筋骨格系のキネシオロジー第3版
- 改訂第2版 骨格筋の形と触察法
理学療法士のイマリ(@imari_yy)です。
現在は整形外科クリニックで勤務しながら副業(トレーナー&Blog)を継続しています。
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