私は理学療法士の実務経験が10年未満で転職を4度繰り返し、現在5ヶ所目の職場で働いています。
周囲から見れば相当転職を繰り返しているわけですが、だからこそわかる面接の詳細やコツについて記憶の限り詳細をお伝えします。
結論として、下記の4点の質問には必須で対策しておく必要があります。
結論
- 志望動機
- 前職を退職する理由
- 次の職場を含め、将来的にどうなりたいか
- アナタの強みについて
ちなみに私の転職(面接)の成績としては、下記の通りです。
合計7ヶ所で面接(入社試験)を受けています。
①総合病院入職
↓(面接-1勝0敗)
②回復期病院
↓(面接-2勝0敗)
③訪問看護ステーション(1)
↓(面接-2勝1敗)
④訪問看護ステーション(2)
↓(面接-1勝0敗)
⑤整形外科クリニック
このように転職の成績としては悪くありません。笑
むしろ短期間で転職を繰り返し履歴書にキズがついている理学療法士としては良すぎるほどです。
新卒で入職した総合病院では筆記試験がありましたが、その後は「履歴書と面接のみ」でした。
1度、筆記試験ありの訪問看護ステーションを受けるか迷ったのですが、求人票では高待遇ながら面倒くさいのでやめました。笑
ポイント
理学療法士の転職は公立病院や一部の民間企業を除きほぼ履歴書と面接のみです。
逆に言えば、その2つで決まってしまいますし履歴書はありのままの過去を記載するだけなので「いかに面接で良い印象を与えることができるか」が転職のポイントになります。
私の過去の経験談を参考に(反面教師?)にしながら役に立ててもらえると嬉しいです。
総合病院▶︎回復期病院
- 面接官はリハビリテーション科の科長、主任の2名
- 病院は工事中であったため開設準備室という名のマンションの1室で面接
- 面接の所要時間は40〜60分程度
「回復期病院の立ち上げ」という状況での募集であったことと、初めての転職ということで「すんなり」採用が決まりました。
面接終わりには一緒に昼ごはんを食べに行きました。笑
病院の新規開院での募集はめったに出るものではありません。
しかし、特に回復期病院の開院となればセラピストの人員を確保するために大量募集がかかる可能性があります。
実際にこの職場では理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の合計が100名以上となりました。
面接で聞かれた質問
- 志望動機は?
- 職場に何を求めますか?
- これからどんなことにチャレンジしたいですか?
直接的に入職、理学療法士に関わる質問は上記3点くらいで残りはほぼ雑談です。
終始なごやかな雰囲気で終了しました。
回復期病院▶︎訪問看護ステーション(1)
1社目
- 面接官は社長と責任者の2名
- 所要時間は60分程度
デイサービス事業と訪問看護ステーション事業を行なっている施設でした。
はじめて訪問看護ステーションを希望した転職だったので、転職の経験値アップのために受けた部分もありました。
2社目
- 面接官は理学療法部門の責任者と支店長の2名
- 所要時間は60分程度
結論としては、こちらへ転職することになりました。
終始なごやかな雰囲気で終了。
実際に聞かれた質問
- 志望動機は?
- 前職を辞める理由は?
- 職場に何を求めますか?
- 前職での仕事の様子は?
- 引越し予定は?
- 認定理学療法士を取得する予定は?
訪問看護ステーション(1)▶︎訪問看護ステーション(2)
1社目
- 医療法人の訪問リハビリテーション施設
- 面接官は責任者(作業療法士)と院長
- 所要時間は30分程度
事業拡大で人員確保を考えているとのことでした。
株式会社と違い、医師が在籍しており面接でも直接お話しできました。
残念ながらこちらの施設が唯一、不採用となってしまいました。
2社目
- 株式会社の訪問看護ステーション
- 面接官はステーション責任者(理学療法士)兼社長
- 所要時間は60分程度
都内にある訪問看護ステーションです。
依頼急増で事業拡大のために募集しているとのことでした。
3社目
- 株式会社の訪問看護ステーション
- 面接官は社長
- 所要時間は60分程度
理学療法士が非常勤1名のみで、今後の事業展開としてリハビリテーション部門の人員増加を図るとのことでした。
結果としてはこちらに入職しました。
実際に聞かれた質問
- 志望動機は?
- 前職を辞める理由は?
- 訪問だけでなく営業も必要だけど大丈夫?
- 前職で難しいなと感じたことは?
訪問看護ステーション(2)▶︎整形外科クリニック
- 面接官は院長、理学療法部門責任者、事務長
- 所要時間は60分程度
ここで過去の転職歴を確認しながら「なぜ頻繁に転職してきたのか」と1番鋭くツッコミを入れられました。
最終的には「自分の目指す理学療法士像と、ギャップがあった」という理由で整形外科クリニックを希望したこと、スポーツ領域を頑張りたいと訴えました。
たまたま退職者の人員を穴埋めしなければいけなかったという問題もあったのか無事採用してもらうことになりましたが、自分自身としては希望通りの職場(1択のつもり)で面接を受けていたので安心しました。
実際に聞かれた質問
- 志望動機は?
- 前職を辞める理由
- 転職が多い理由
- 職場に何を求めますか?
- これまでやってきたこと、アナタの強みは?
対策しておくべき面接の受け答え
- 志望動機
- 前職を退職する理由
- 次の職場を含め、将来的にどうなりたいか
- アナタの強みについて
これまでの経験から上記4点は必須で対策が必要です。
転職1度目であれば、そこまで追求されることはないはずですが、複数回の転職になれば「退職理由」についてしっかり質問されます。
ポイント
退職理由が前職に対する不満など、たとえネガティブな理由であっても正直に言う必要はありません。
とはいえ、嘘をつけと言っているわけではなく「言い換え」が大事です。
たとえば
- 成長が望めないと感じた
→新しい分野でスキルを高めたい - 人間関係で悩んで辞めたい
→長く働ける場所を探している - 給与が低い
→新しい場所でチャレンジしたい
つまり、上手に言い換えるための準備をおこなう必要があるわけです。
言葉選び1つで相手の印象は変わります。
そして当然ですが、面接官側はそのような対応に慣れています。
だからこそ、準備を怠っていないかどうかはすぐに伝わります。
当たり前ですが「相手に熱意が伝わるかどうか」が面接では1番重要です。
最後に
転職4回のうち、2回は転職サイトを利用しました。
実際に利用した紹介会社は下記の通りです。
1番印象的だったのは「マイナビコメディカル」です。
理由
マイナビコメディカルに登録後「回復期病院+新しい場所」という条件があれば理想的と伝えていました。
→「まだ求人も出ていないし6ヶ月ほど先の話しになるけれども、おそらく回復期病院の新規オープンで大量募集がかかる可能性があります。」との情報が。
結局、タイミングが合わずにそちらへ転職できませんでしたが約6ヶ月後に本当に求人募集が出ていました。
担当者含め、マイナビコメディカルの情報網の信頼性が高まりました。
マイナビコメディカル
マイナビコメディカルは、いまや最大手といってもよいくらいの知名度があります。
私が利用した際の専任コンサルタントは20代の女性でしたが電話やLINEでのしっかりとした受け答え、言葉遣いができていたので担当スタッフに対する安心感がありました。
私たちのような医療系資格保持者は、常識といわれる一般的なビジネスマナーに弱い傾向があるため、履歴書の言葉遣いなどの訂正もしっかり教えてくれました。
「マイナビコメディカル」を運営するのは、 厚生労働省から認可を受けた転職・就職支援サービスで安心感もありますよ。
登録後に利用をやめたい場合、営業の電話やメッセージが続く場合は一言伝えればその後の連絡はやめてくれます。(実証済み)
- 登録は1分で完了
- 複雑な手続きなどなし
- 地方在住でも利用は簡単
PT・OT・ST WORKER
【PT・OT・ST WORKER】は初めての転職でどうすればいいか分からない、 転職活動が上手くいかず困っている、 という転職初心者向けの人に合っています。
求人情報探しから面接日程の調整をお任せできますが、スピード感のある仕事ぶりです。
私が利用した際の担当者は30歳前後の男性でした。
かなり丁寧な対応で、求人情報を探すだけでなく履歴書の添削や面接当日には現地まで同行し、事前に駅から面接会場までの道案内までしてくれるという徹底ぶりでした。
転職の有無に関わらず、利用をやめたい場合は一言連絡を入れるだけで営業の電話やメールは止めてくれるので安心してください。(実証済みです)
- トップクラスの求人数
長年各医療関連施設との人材紹介で培った信頼性
他社にはない独占求人
新設などの関係で 一般には公開されない非公開求人など - 長年の実績のある医療WORKERグループ
看護師、医師などの医療関連職の転職をサポートしている医療WORKERグループ
病院・クリニック・診療所・介護施設・リハビリ施設などの幅広い場所で取扱あり
転職は失敗すると、後々痛い目を見ます。
さらに残念なことに失敗したかどうかは転職後1-2ヶ月以内にわかるケースがほとんどです。
実際に転職を4度経験している私(管理人)の意見ですが、ほぼすべての人に当てはまるのではないかと思います。
失敗したと気付く理由
- 見学した際の雰囲気といざ入職したときの雰囲気が違う
- 人間関係が最悪だった
- 面接や求人では見えなかった雑務(サービス残業)が多い
などなど
「隣の芝生は青くみえる」という言葉がある通り、転職する気満々で見学や面接を体験すると多くの場合、いまの職場より良く見えがちです。
これが転職に失敗する理由とも言えます。
失敗をなくすためには、まず①多くの求人の情報を集め、②求人を比較し、③職場の内情(人間関係や残業など)を聞くことがポイントです。
転職サイトの担当者は、これらの情報に特化した専門家です。

転職を成功させるためにまずは複数の転職サイトに登録し、情報を集めたうえで自分にあった転職サイトの担当者を1人に決めて、協力を仰ぎましょう。