【ブログ管理人】理学療法士のイマリ(@imari_yy)です。
転職を繰り返し、いろいろな分野で働いてきた僕だからこそわかる「やめたいと思った瞬間」を伝える記事です。
結局、やめたいと考えるきっかけってネガティブな要因の方が圧倒的に多いんですよね。
忍耐力のなさと言われても否定はできないかもしれない僕ですが、そんな経験をしているからこそ分かる違いもあります。
今回は「急性期病院編」として仕事に嫌気がさしてしまうきっかけを挙げてみました。
ダントツで多いのは、やはり「対人関係」です。
共感できる人も多いかもしれませんよ。
【1】ICUやHCUの緊張感がヤバい
ICUやHCUで理学療法介入。
特に若手の頃ってめちゃくちゃ緊張した記憶しかありません。
【1〜2年目時代に感じていた経験談】
- 患者の心身は繊細。
- ルート類(点滴など)が山盛り。
- 看護師がちょっと怖い。
- どこもかしこも機械音(人工呼吸器など)
経験を積めば積むほど、緊張感や怖さは減ってくるでしょう。
しかし、だれもがはじめのうちは感じたことがあるのでは?、と勝手に思っています。
患者の心身は繊細
はい、僕も一緒に繊細になりましたよ。
想像になってしまいますが患者は病気・怪我の重症度だけではなくて、精神的にもつらいですよね。
そもそも意識がないくらい危うい状態だったら話しは別ですが、意識はしっかりしているけど脳卒中で重度麻痺がある、呼吸が苦しい・・・など。
毎日、自分のカラダで感じる苦痛を紛らわせることができるような暇潰しツールのひとつでもなければ、絶望感が増す一方です。
そんな状態の方に、楽観的にがんばれよと言う方が無理な話しなわけですね。
そんな状態の方々に、
- 精神面を含めどのように介入すべきか
- 病態のリスク管理にも注意が必要
- 環境(点滴抜去などのリスク)にも配慮が必要
こんなことを考えながらやる理学療法はめっちゃ神経すり減らしてました。
ルート類が山盛り
上記でも一部お話しした通り、点滴類がほぼマストで入っているケースが本当に多いです。
両側上肢につながっていたり、足にはいってるケースだったり。
なにが嫌かって、離床させるときに引っ張って抜去しないように注意を向けながら介入していく面倒くささですよ。
さいわい、僕自身はこれまでに抜去させたことはないですが、緊張感がマシマシです。
Aラインなんてもんが見えた瞬間にはカラダがふるえます。
え?
アナタもふるえますか?
似た人がいてよかった。
看護師がちょっと怖い
そして、ICU・HCUは看護師がちょっと怖い(と、みえてしまう)
重症患者に接する場所なので当たり前かもしれないですし、ものすごいハキハキして手際良く看護している姿は尊敬です。
ただ、あまりハキハキしすぎていてちょっと怖いんですよね・・・笑
患者2人:看護師1人くらいの割合で看護師が付いているわけで、理学療法介入中も常に見られてる(見張られている?)ように感じて緊張は倍増。
むしろ介入中は手伝ってくれることも多いので離床は進めやすくて感謝感激です。
それでもやっぱり慣れるまでは怖かったなあ・・・。
アナタもそう感じたことありませんか?笑
どこもかしこも機械音
「ピピッ」
「ピーーー」
って、機会音がよく流れてるのがICU・HCUですよね。
人工呼吸器が代表的な例です。
実際、ICU・HCUって独特の雰囲気ありませんか?
- 病棟よりもさらに閉鎖的な空間
- 機械音が常に鳴っている
- 看護師の人口密度が高い
この3点セットで、独特の雰囲気を醸し出している気がするので入室した瞬間にそれらのおかげで「緊張スイッチON」
逆にリラックスできる人はいませんよね??
【2】忙しそうな看護師に声をかけづらい
【1】でも少し触れましたが、一般病棟でも同じです。
バタバタしていないときはよいのですが、OPE日とか入院多い場合には看護師も忙しくて声をかけづらいときってありますよね。
仕事とはいえお互い人間ですから。
「なんだか声がかけづらいな」と思う反面、「なんで看護師とのやりとりに気をつかっているんだ?」とふと思うことも。
人間相手の仕事は、そういった気を遣うことに対するストレスが多いです。
【3】医師との距離感の詰めかたがわかりません
医療に関してリーダー的存在となる医師です。
もちろん、たくさん知識があってたくさん働いている先生方は尊敬しています。
ただ、(その人の性格にもよりますが)仕事中はサバサバ系が多くて声をかけづらいことも。
パターンA
私:「先生!・・〇〇について少し伺ってもよろしいですか?」
Dr:「何?いまちょっと忙しいんだけど。」
気まずっっっっっ。
手短に話せってオーラが猛烈に出ている。
ただ、僕は喋り下手で要点を話すのが苦手です。
うぉぉぉぉ、短すぎても伝わらない。
しかし、だらだら話すことも許されない。
こういった「コミュニケーションスキル」を磨く必要もあるよなあ、と実感する場面です。
ただ、僕にとっては・・・
ス ト レ ス。笑
【4】離床中心で飽きる
理学療法士たるもの理学療法を行う人です。
僕が学生時代にイメージしていた理学療法士は、運動器系のリハビリテーションをする人だったのです。
しかし、急性期病院ではほとんどのケースで違いました。
え?
動作分析?
なんですかそれ?
美味しいんですか?
- 全介助で起き上がりさせて
- 全介助で車椅子移乗
- バイタルサインの経過を確認
- 車椅子座位時間を確保
こんなケースがわりと多かったり。
「うんうん、バイタルサインも変動はないね。」
「でもあまり覚醒もしないね。」
「よし、日光を浴びながら少し立ち上がりしてみましょうか(全介助で)・・・・。」
そう、私は理学療法士なのだ。
思い描いていた理学療法士とは離れているかもしれない。
しかし、これも立派なリハビリテーションの1つですよね??
【5】多彩な病気・症状で終わりの見えない勉強に立ち向かう絶望感
さすが、総合病院。
代表的な病気はもちろんだが、カタカナのながーい病気だったりもちょくちょくお目にかかる。
勉強は楽しい!
しかし、頭がよくない僕としては勉強が追いつかず結構な頻度で頭がパンクしてしまいます。
「これ、終わりの見えない無限ループだ。」
何事も限界に近いところまで進むと、希望や楽しさを通り越して絶望することすらある。
何度もくじけそうになった・・・。
いや、僕はくじけた。
そして、幼少期からの夢であった別の仕事に転職したいと願うようになった。
(いまのところ夢は叶っていない)
余計にリハビリテーションから遠ざかりたい気持ちが加速し勉強しなくなる。
毎日の仕事がつまらない。
あぁ・・・やめたい。
こんな負のループに入る前に、環境を変えた方がいいですよ?笑
最後に
【1】〜【5】まで僕の経験談ですが、共感できることはありましたか?
急性期病院での仕事に楽しさ・やりがいなどを感じていない人にとっては絶対に転職を視野にいれた方がよいですよ。
実際に僕自身はいろいろな分野を経験してみて感じたこととして、「合う・合わない」はかならずあるため、いかに早くに「合う分野」と巡り会えるかが大事です。
もちろん、この記事ではネガティブなことばかり書きましたが、実際には役立つスキルを身につけた場所でもあります。
むしろ、急性期病院は理学療法士人生で1度は経験しておいた方がよい分野だと断言できます。
今の時代、転職回数が増えようが悲観的になることはありません。
僕自身20代で4回も転職しましたが、特に差し支えありません。
「理学療法士をやめてしまう」前に「職場を変える」だけでも違った人生になるはずです。
-
-
【失敗する人の特徴】20代の理学療法士が4度の転職でたどりついた成功術。
続きを見る
-
-
理学療法士・作業療法士の転職サイト活用法を体験談で紹介します。
続きを見る